OBSに画面キャプチャを使わずACTを表示させたい
備忘録的な感じで書いておく。
まず前提として
現在Actorに同梱されているOverlayPluginはhibiyasleep様のものですが、このPlugin自体は2年間ほど更新されていません。
なので、ngld版OverlayPluginを導入した方が良いです。
この2つ何が違うかというと、設定画面の見た目はほぼ引き継いだ形で同様のインターフェイスではあるんですが
・ACTWebSocketが必要なオーバーレイのサポート(MopiMopi2とか)
・一部オーバーレイで必要なイベントソースの設定変更が可能
・自動アップデート機能
・カットシーン時に非表示にする機能
・オーバーレイ領域の背面を白色にするデザイン用モード
が追加されていてめちゃくちゃ便利なので使いましょう。
導入は今までのOverlayPluginを念のため一度消して、再度導入するだけです。当方は上書きでもできましたが、たぶん設定自体は引き継がれないようなのでバックアップだけ取って入れ替えるのが良いと思います。
この方法を取るメリットとデメリット。
■メリット
・画面キャプチャを使用しないので、今までACTの表示をさせていた部分に不要なものが映り込まない。
・また上記と併せ画面キャプチャではないので、表示サイズ、位置を変更しやすい。
・設定自体をOBSに設定する側と自分のPC上で変えられるので、録画等で見せたい部分と自分で見たい部分を分ける事が可能。
■デメリット
・色々カスタマイズしていた場合、そのまま設定を流用したい場合は改めてちょっとだけいじる必要がある。
・また、設定画面が別タブで開くタイプのオーバーレイ(Kagerou、Horizoverlay等)を使用する場合は設定がOBS側で簡単に対応できないので、デフォで使うかちょっと工夫が必要。
・サイズ変更がOBSのブラウザソースで数値設定になるため、ちょっと面倒。
設定方法
ではここからは実際の設定方法についてです。既に必要なプラグインは導入し、オーバーレイの動作確認は済んでいて表示出来ているものとして説明します。
1:自分のACTと紐づけされたオーバーレイのアドレス抽出
ngld版のOverlayPluginが入っていれば、以前にもあった"OverlayPlugin.dll"のタブの他に"OverlayPlugin WSServer"というタブが新規に出来ています。 これはngld版にACTWebSocketの機能が内包されており、簡単にIPアドレスとポートの入力とServerStatusのOn/Off切り替えが可能になっています。SSLは一応有効にしておいた方がいいとは思います。
ここのタブには下部にもう一項目あり、"Overlay"と"URL"という項目があります。
これは何かというと、OverlayPluginに登録されているMiniParseやSpellTimerのリストと連動しており、Overlayのプルダウンメニューから任意のオーバーレイを選択すると、URLのところにIPアドレスとポートがお尻にくっついたURLが出てきます。これをクリックするとブラウザで開く事ができるのですが、このアドレスで開いたものはきちんとACTで測定したデータが反映されますので、このアドレスをメモ帳なりにコピペして控えておいてください(後で使います)。
2:使いたいオーバーレイの設定
一部のオーバーレイを除き、Settings(設定)が基本的に別ウィンドウで開くものが大半なため、一度ブラウザで使用しているオーバーレイのアドレスを開き、そこから設定画面のウィンドウのURLも一緒に取得してください。OBS側でオーバーレイの設定を変更する際に必要になります。
また、普段使っている設定があればあらかじめオーバーレイに備わっているインポート/エクスポート機能があればそのまま移行する事も可能なので、もし必要であればこれも控えておくと簡単に設定できます。
ただし、使用したいオーバーレイがMopiMopi2の場合はオーバーレイ内ですべての設定が完結するため、この作業は必要ありません。
EmberOverlayの場合も右クリックでインポート機能が直接使用できるので、エクスポートのコードがあればそのままインポート出来るため特にそれで困らなければ必要ありません。
方法については後述します。
3:OBS側での表示設定
次はいよいよOBS側の設定です。
まず録画したいシーンの中に"ソースを追加>ブラウザ"と指定し1つ追加します。名前はわかりやすければなんでもいいです。
そうすると小さいサブウィンドウが開いて、URLと幅・高さを指定する項目があるので、URL欄に先ほどACT側で取得しておいたURLを貼り付けてください。幅、高さは見る際に邪魔にならず、かつ必要な情報が見えるように調整してください。とりあえず、設定はデフォのままですがこれで表示することは可能ですので、好きな位置に配置しましょう。
4:OBS側でのオーバーレイカスタム設定
例えば普段使っているオーバーレイをそのまま録画にも取り込みたい、という場合は、オーバーレイによって異なりますが少々設定が必要です。
kagerou、Horizoverlayの場合
kagerouやHorizoverlayの場合、インポートも設定も全て別ウィンドウで開いてしまうため、前述した方法の"ソースを追加>ブラウザ"で設定画面のアドレスを直接指定し、そのまま取り込みます。録画の際に非表示にしておけば問題ありません。
そこから設定画面を取り込んでいるソースを右クリックし、"対話"を選ぶと直接OBS側からブラウジングして操作ができるので、設定を済ませてセーブを押しましょう。kagerouはリロードを行ってくださいと警告が出ますが、手動でオーバーレイ側のソースの"プロパティ"から"現在のページを再読み込み"ボタンを押せば反映されます。
MopiMopi2の場合
直接オーバーレイ上から操作が可能なため、直接オーバーレイのソースから"対話"を選んで操作し、設定してください。
EmberOverlayの場合
設定画面をkagerou等と同様取り込んでも良いのですが、ブラウザ上などであらかじめ設定を済ませておき、エクスポートしたコードがあれば取り込まなくてもすぐに反映できます。直接オーバーレイのソースから"対話"を選んで右クリックするとサブメニューが表示されるので、"Import(取り込む)" を選ぶとコード入力フォームが表示されて直接インポートできます。
これらの設定は基本的にOBSを閉じても残るようなので、都度設定の必要はありませんが、復元の際便利なので設定しておいたデータはエクスポートして記録しておくと便利です。
また複数オーバーレイを使い分けたい場合などはOBS側で表示/非表示をソースリストからコントロールするだけで済むので、気分やキャラなどでも使い分けができます。
また前述したとおり、自分のプレイ画面と実際のOBSでの録画とでは別々に表示されているので動画側で検証用として必要なカラムを多く残しておき、実際のゲーム画面ではDPSとクリDH率のみの簡易表示のみ、ということも可能です。
設定は以上です。お疲れさまでした。